EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した4月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ1.7%となり、前月の1.4%から0.3ポイント上昇した。エネルギー、サービスが値上がりし、2018年10月以来の高水準となった。(表参照)
分野別の上昇率は食品・アルコール・たばこが1.5%、エネルギーが5.3%、工業製品が0.2%、サービスが1.9%。ECBが金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は1.3%で、前月から0.5%ポイント拡大した。
EU28カ国ベースのインフレ率は、前月を0.3ポイント上回る1.9%。主要国はドイツが2.1%、フランスが1.5%、イタリアが1.1%、スペインが1.6%となっている。