英小売り大手テスコは21日、金融部門のテスコバンクが住宅ローン事業から撤退すると発表した。同市場の競争激化で収益が悪化しているためで、新規の融資を停止し、37億ポンド(約5,170億円)に上るローン資産は売却する。
英国の中小の住宅ローン事業者は、超低金利による経営環境の悪化に加えて、大手銀行が住宅ローンの貸し付けを増やしていることで競争が激化し、厳しい状況にある。
テスコバンクは2月に住宅ローンの手数料を引き下げ、契約者に750ポンドをキャシュバックするキャンペーンを実施するなど顧客の取り込みを図ってきたが、先行きが暗いことから撤退を決めた。