ポーランド中央銀行のグラピンスキー総裁は22日、同国のユーロ参加に否定的な見方を示した。ブルームバーグなどが報じたもので、同総裁はユーロに肯定的な見方は全くなく、導入にはコストが多くかかる一方でメリットは明確ではないと述べた。
同総裁は単一通貨であるユーロを導入した場合、競争力が低下し経済成長が押し下げられ、債務の急増につながると指摘した。また、裁職任期中にユーロや欧州為替相場メカニズム(ERM)に加盟する可能性を明確に否定した。同国の主要政党はいずれも早期参加を支持しておらず、ユーロは選挙の争点となっていない。
同国では先月、与党「法と正義」(PiS)党首で元首相のカチンスキー氏がユーロ参加に否定的な見方を示していた。