リトアニア国営電力会社のリェトゥヴォス・エネルギヤは5月28日、スペインの風力発電企業インヴァル・グリーンエナジー(IGE)から、ポーランドの風力発電開発プロジェクトを買収したと発表した。ポーランド再生可能エネルギー事業を強化する戦略に基づくものだ。取引額は未公表だが、同プロジェクトへの総投資額は1億2,700万ユーロに上るという。買収に当たって、4,400万ユーロの融資を獲得している。
リェトゥヴォス・エネルギヤが取得したのは「ポモージェ風力発電所」プロジェクト。陸上風力発電所としてポーランド最大級の出力94メガワット(MW)を整備する。6月末までに着工し、2021年の商業稼働を目指す。
リェトゥヴォス・エネルギヤは長期戦略「ストラテジーLE2030」の一環として、事業国際化の推進、再可エネ事業の強化を目指している。バルト3国及びポーランドについては2020年までに再可エネ容量を400MWまで拡大する方針だ。