フォルクスワーゲン―EVの半数以上を中国で生産―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ(ヴォルフスブルク)は15日、2028年までに生産する電気自動車(EV)の半数以上を中国工場で手がける方針を発表した。同国が世界最大のEV市場であることを踏まえた措置。EVの普及促進に向けては充電インフラの合弁会社を現地に設立する。

VWは2028年までにEVを計2,200万台、生産する目標を掲げている。そのうち約1,160万台を中国の工場で製造する。

現地合弁の一汽大衆、上海大衆、江淮大衆の3社すべてでEVを生産。来年開設する上海大衆の安亭鎮工場と一汽大衆の仏山工場だけで年産能力は合わせて約60万台に上る。現地で販売するEVは年末までに14種類に増やす予定。

中国の充電インフラ合弁は現地企業である星星充電、第一汽車、安徽江淮汽車との協業の一環で設立する。一般世帯向けの充電ボックス(Wallbox)販売と充電ステーションの設置を通してVW顧客が柔軟かつ快適に充電できる環境を整えていく。コネクテッドカーサービスを通して最寄りの充電ステーションを簡単に探し出せるようにする意向だ。

VWはこのほか、グループブランドが中国で手がける研究・開発事業の連携を緊密化し、相乗効果を引き出すことも明らかにした。

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