自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の移動サービス子会社モイア(Moia)は15日、ドイツ北部のハンブルクで電気自動車(EV)を利用したライドシェア(相乗り)サービスを開始した。利用者はアプリで車両を呼び寄せることができる。
トランスポーター「クラフター」をベースとするEV100台を配置した。年末までに500台、来年には1,600台へ増やす予定だ。EVを用いた相乗りサービスでは欧州最大規模となる。
利用者がアプリで現在地と目的地を入力すると、ソフトウエアが乗車地を短時間で指定する。「仮想停留所」は数千カ所と多く、乗車地と降車地が利用者の現在地・目的地と150メートル以上、離れることはないという。同方向に向かう最大5人の乗客が乗車できる。
料金は平均6~7ユーロを見込む。5月12日までは特別キャンペーンのため、5ユーロ以下で乗車できる。
モイアは独ハノーバーで相乗りサービスを2017年末から行っている。ただ、同市ではディーゼル車を投入しており、EVを用いるのはハンブルクが初めだ。