コンチネンタル―パワートレイン部門のIPOを先送り―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は4月26日、パワートレイン部門の新規株式公開(IPO)を従来予定の下半期から来年以降に延期すると発表した。理由は明らかにしていないものの、景気低迷でIPO環境が悪化しているためとみられる。自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は3月、市場環境の悪化を理由に商用車子会社トレイトン・グループのIPO見送りを発表している。

コンチネンタルが同日発表した2019年1-3月期(第1四半期)の営業利益(EBIT、調整済み)は前年同期比17.1%減の8億8,420万ユーロへと落ち込んだ。同期の自動車生産が世界全体で6%以上落ち込んだことが響いた格好。売上高は0.3%増の110億4,670万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の9.7%から8.1%へと落ち込んだ。

同社は自動車市場が下半期に回復するとした従来の見方を堅持。19年12月期の売上高で450億~470億ユーロ(前期442億4,920万ユーロ)、売上高営業利益率で9.3%(同9.3%)を確保するとした予測を据え置いた。

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