IT・通信業界の景況感指数を新設、5月は2.2ポイント増に

Ifo経済研究所と独情報通信業界連盟(Bitkom)は4日、ドイツのIT・通信業界を対象とした初の景況感指数を発表した。同指数はドイツの経済界全般を対象としたIfo企業景況感指数より常に高い水準を保っており、IT・通信業界の花形産業ぶりがうかがわれる。

「Bitkom-Ifoデジタル指数」と命名された同景況感指数はITと通信分野のメーカー、流通業者、サービス業者400社へのアンケートをもとに作成される。現状判断を示す指数と今後の見通しを示す期待指数で構成。2006年1月までさかのぼってデータが作成されている。

それによると、5月のデジタル指数は27.0ポイントとなり、前月を2.2ポイント上回った。現状判断指数が2.8ポイント増の46.7ポイント、期待指数が1.7ポイント増の8.8ポイントとともに上昇した。

現状判断は良好で、17年1月以降、40ポイント超の高い水準が続いている。ただ、ここ数カ月は低下傾向にあり、過去最高となった昨年10月(52.7ポイント)に比べると6ポイント低い。期待指数も17年半ばを直近のピークに下落傾向にある。

現状判断と期待指数の低下傾向を受けて、デジタル指数は直近のピークである17年7月(38.2ポイント)を11.2ポイント下回った。

上部へスクロール