独見本市会社ケルンメッセと独ゲーム業界団体gameは5月29日、両者がドイツで共催するコンピューターゲーム見本市「ゲームズコム」のアジア版を来年、立ち上げると発表した。アジアは市場成長率が世界で最も高いことから白羽の矢を立てた。
「ゲームズコム・アジア」を来年10月15~18日の3日間、シンガポールで開催する。東南アジアのゲーム開発者が世界販売のパートナー企業を見つけるとともに、ゲームメーカーが将来性の高いゲームを発掘できるようにする狙い。
見本市は一般消費者向け、専門事業者向けの会場を分離して行う。これにより、商談が妨げられるのを回避するとともに、ユーザーが新しいゲームを体験するチャンスも提供する。会議や対戦型ゲームで競い合う「eスポーツ」といったイベントも開催する予定だ。約3万人の来場を見込んでいる。
ゲームズコムは2009年、gameの前身団体の1つであるインタラクティブ・エンターテイメント・ソフトウエア連盟(BIU)と、ケルンメッセが立ち上げたゲーム見本市。BIUはそれまで、ライプチヒ見本市会社と組んで「ゲームズ・コンベンション(GC)」という見本市を開催していたが、ライプチヒは◇会場が狭い◇宿泊施設が足りない◇国際的な交通アクセスが悪い――ことから、共催パートナーをケルンメッセに切り替えた。