建築物の完工件数が16年来の高水準に、18年は28.6万件

ドイツ連邦統計局が5月29日発表した2018年の建築物完工件数(増改築を含む)は前年比0.4%増の28万5,914件となり、2002年以来16年ぶりの高水準を記録した。増加は8年連続。都市部の住宅不足を背景に拡大が続いている。

住宅新築件数は2.0%増の25万115件へと拡大した。3世帯以上の集合住宅が9.2%増の13万4,084件と大きく伸びて全体をけん引。2世帯住宅も1.5%増えた。1世帯住宅は3.7%減の8万3,200件へと落ち込んだ。

非住宅部門の新築件数は4,464件で、8.0%増加した。ただ、同部門の新築容積は0.3%減少した。流通施設が15.3%減、倉庫が4.9%減、公共建築が3.1%減となり、足を強く引っ張った。工場・作業施設は9.8%、オフィスは3.5%増えた。

18年の建設許可件数は34万6,800件で、完工件数を大幅に上回った。このため、未完工件数は増加。10年連続で膨らんだ。

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