露アルミ大手ルサール、米国での工場設置を計画

ロシアのアルミ大手ルサールは先ごろ、米国のアルミ合金メーカー、ブレイディ・インダストリーズと共同で同国にアルミ圧延工場を設置する計画を明らかにした。新工場の建設地はケンタッキー州アシュランドで、熱延鋼板を年間50万トン、冷延鋼板を30万トン生産する。製品は主に米国内の自動車メーカーに供給する予定。

両社は基本合意書に基づき今年半ばまでに投資計画を決定する。ルサールによると新工場の完工は2021年。ブレイディの以前の発表では、投資額は16億ドルとなっている。

ルサールは新工場に対し、同社のシベリア工場で生産したスラブ合金や一次合金を供給する予定。

同社は昨年4月に米国の経済制裁の対象となったが、その後オーナーのデリパスカ氏がルサール親会社の持ち分を手放したことから、今年1月に制裁を解除された。

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