PSA、ポーランド工場で大型バンを生産

仏自動車大手のPSAは9日、ポーランドのグリヴィツェ工場で大型バンを生産する計画を発表した。2017年に買収したオペル/ボクスホールの小型商用車(LCV)とPSAのLCVのプラットフォームを共通化し、生産を効率化する。イタリアにある既存のLCV工場の生産能力が上限に達しているため、グリヴィツェ工場の設備を増強して、LCVの生産にも対応できるようにする。大型バンの生産能力で年10万台を新たに確保する。

PSAは、オペル/ボクスホールのLCVにPSAのプラットフォームを導入する計画。PSAは現在、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とPSAが共同出資するイタリアのヴァル・ディ・サングロにあるセベル・スッド工場で、プジョー「ボクサー」、シトロエン「ジャンパー」、フィアット「デュカト」の小型商用車3モデルを生産しているが、同工場の生産能力はこの3年間で上限を超えている。

グリヴィツェ工場では、2021年末に大型バンの生産を開始する予定。同工場は、1998年に操業を開始したオペルの工場で、現在は、オペルのコンパクトカー「アストラ」やカブリオレ「カスケーダ」を生産している。

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