自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは9日、メキシコ北東部のサルティーヨに排ガスシステムの部品工場を設置すると発表した。乗用車と商用車用の微粒子捕集フィルターや触媒装置を生産し、NAFTA(北米自由貿易協定)圏内の市場に供給する。今年8~9月ごろの完工と年末の稼働開始を予定する。
新工場は生産施設面積が1万5,000平方メートル。当初250人を雇用し、将来的に500人まで増員する。
新工場の近隣には世界的な自動車大手複数が生産拠点を構える。エーベルスペッヒャーの排気システム部門を統括するトーマス・ヴァルトヒア博士は、「我が社の排ガス浄化システムは世界的に需要が増している。新工場の設置を通じ、現地の顧客に製品を迅速に供給できるようになる」と述べた。
同社はサルティーヨに近いモンテレイで2017年からバスの空調システムを生産している。