独自動車大手のアウディは13日、ドイツのインゴルシュタットで、アウディ車と信号をネットワークで連携し、赤信号で止まらずに円滑に走行できるようにするためのサポートサービスを開始すると発表した。当該サービスは7月から、一部の新モデルで利用できる。他の欧州諸国では2020年から同サービスを導入する予定。
インゴルシュタットで導入するのは、どれくらいの速度で走行すれば次の信号を青で通過できるかをコックピットやヘッドアップディスプレイに表示するサービス(GLOSA:Green Light Optimized Speed Advisory)と、制限速度内で次の信号を青で通過できない場合に青信号になるまでの時間をカウントダウンで表示するサービス(Time-to-Green)の2サービス。
米国では、2016年末に「Time-to-Green」を開始しており、現在は、デンバー、ヒューストン、ラスベガス、ロサンゼルス、ポートランド、ワシントンなど米主要都市の交差点5,000カ所以上で当該サービスを利用することができる。また、GLOSAは、北米市場で2月から提供を開始した。
米国では都市部の信号システムが広範囲で統一されている一方、欧州では交通インフラに採用する技術が地域によって異なるため、欧州では米国に比べ信号情報サービスの導入が難しい問題があるという。
アウディは今後、ドイツ、欧州諸国、カナダ、米国の他の都市にも信号情報サービスの導入を広げていく方針。中国では、江蘇省無錫市で、提携企業と共に開発プロジェクトの一環として信号と車両を連携するシステムを試験している。