独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は5月27日、VWのスペイン子会社セアトが今後2~3年以内に中国市場に参入する計画を発表した。セアトの中国進出により、同国市場で新しい顧客層を開拓する意向。また、中国の自動車メーカー、安徽江淮汽車(JAC)と協力し、安徽省合肥市でスマートシティにおけるモビリティ(移動)に関する研究開発を実施すると発表した。
VWの中国法人フォルクスワーゲン・グループ・チャイナ(VGC)は2018年7月に、安徽江淮汽車(JAC)、セアトと共同で、中国に新しい研究開発センターを設立する趣意書に署名していた。同センターは現在、建設中で、2021年に開設する予定。また、VWと安徽江淮汽車(JAC)との合弁会社JACフォルクスワーゲンにセアトも資本参加すると発表していた。
合肥市におけるスマートシティ・プロジェクトでは、フォルクスワーゲン・グループ・チャイナ(VGC)およびVGC傘下のモビリティ会社であるモビリティ・アジア、JACが戦略的枠組み協定に署名した。
人口800万人の大都市である合肥市で、スマートシティにおけるモビリティ需要の調査や新しいモビリティ・サービスの開発などを実施する。特に、自動運転に重点を置いており、ロボットタクシーや自動運転車両のフリートマネジメントなどで協力する。これに加え、ライドヘイリングやカーシェアリングなどのプロジェクトも実施する予定。