英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は5月29日、ハンドルの温度を通じてドライバーに方向指示などを送るシステムを発表した。「センサリー・ステアリング・ホイール」と呼ばれるもので、ハンドルの一部分を急速に加熱・冷却することで右左折の指示や警告などを出す。ドライバーは手元の温度差だけで各種指示を理解できるため、ナビゲーション画面を見ずに視線を前方の道路に集中できるようになり、運転時の安全性が向上する。
ハンドルのグリップ部分の温度を最大6度の差で変えることで、方向指示や車線変更のタイミング、交差点への進入時の警告などをドライバーに伝える。天候などにより周囲を認識しづらい場合などに役立つ。将来的に、自動運転車が手動運転に切り替わる際の合図としての活用も視野に入れている。
JLRは同システムを英グラスゴー大学と共同開発した。