電機大手の独シーメンスは18日、航空機用電動パワートレイン開発事業を航空機エンジン大手の英ロールスロイスに売却することで合意したと発表した。ポートフォリオ見直しの一環で同事業の放出を決めた。取引金額は非公表。年末の売却手続き完了を見込む。
シーメンスは社内スタートアップ、eエアクラフトで航空機向けの電動・ハイブリッドパワートレインを開発している。eエアクラフトは従業員数が約180人で、独ミュンヘン、エアランゲンとハンガリーのブダペストに拠点を置く。欧州航空宇宙大手のエアバスとは2016年から開発提携しており、空飛ぶタクシー「シティ・エアバス」向けパワートレインのプロトタイプを開発した実績を持つ。
シーメンスは航空宇宙業界との関連が深い企業にeエアクラフトを譲渡するのが良いと判断し、ロールスロイスとの取引に踏み切った。