ドイツ機械工業連盟(VDMA)は19日、同国の食品・包装機械業界の2018年の売上高が過去最高の約152億ユーロに達したと発表した。前年比の増加幅は8%と大きく、10年来の高水準を記録している。
部門別でみると、包装機械は8%増の71億ユーロだった。飲料包装機械は1%増の22億ユーロと小幅な伸びにとどまったものの、その他の包装機械が約12%増の49億ユーロと好調だった。
食品機械では甘味菓子加工機械が16%増の3億6,000万ユーロと特に好調だった。このほか、製パン機械(9%増の6億6,700万ユーロ)、食肉加工機械(7.6%増の12億ユーロ)、飲料製造機械(7%増の5億5,200万ユーロ)も伸び率が大きかった。
輸出高は90億ユーロ強で、前年を6.1%上回った。最大の仕向け先国である米国向けがこれまでに引き続き好調だったほか、中国とロシア向けが2ケタ台の伸びを記録。日本、韓国、インド、ブラジル向けも大きく伸びた。
今年は食品・包装機械業界の売上成長率が最大2%にとどまる見通し。昨年の好調の反動のほか、通商摩擦や局地的な政治危機を背景に顧客産業で新規投資抑制の動きが広がっているためだ。1~4月の売上高は前年同期を上回ったものの、新規受注高は大幅に下回ったという。