ロシア中央銀行は14日、主要政策金利の7日物入札レポ金利を7.75%から0.25ポイント引き下げ、7.5%とすることを決めた。利下げは昨年3月以来15カ月ぶり。インフレ率は高水準にあるものの経済成長が鈍化していることから、利下げを通じて景気のテコ入れを図る。17日付で新金利を適用する。
同国の今年1~3月期の国内総生産(GDP)伸び率は0.5%にとどまり、前期から2.2ポイント縮小した。インフレ率は3月の5.3%から5月に5.1%まで低下したものの、中銀目標の4%を上回る水準が続いている。
中銀は今年の成長率予測について、従来の1.2~1.7%増から1~1.5%増に下方修正した。インフレ率は今年末に4.2~4.7%へと低下し、その後は4%近くで推移するとみる。
中銀は声明で、今後も物価と景気の動向をにらみながら金利を決定するとした上で、「来年半ばまでに追加利下げをする可能性」を示した。