ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は6月28日、電動車などに使用する大型バッテリーセルのドイツにおける量産化を視野に入れた蓄電池の生産研究センター「研究生産・バッテリーセル(FFB)」の拠点をノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州のミュンスターに開設することを決定したと発表した。FFBの建設は、電池分野におけるドイツの国際的な競争力を強化するための取り組みで、BMBFは全国を対象に入札を実施していた。
ミュンスターでは、NRW州政府の支援を受け、独ミュンスター大学(WWU)のバッテリー研究センター「MEET」の主導のもと、アーヘン工科大学(RWTH)のPEM研究所、ユーリッヒ研究所およびミュンスター・ヘルムホルツ研究所のコンソーシアムが応札していた。
FFBは、材料、セルコンセプト、生産技術、製造設備の開発・試験・改良を実施するための生産研究センターで、FFBのコンセプトは、フラウンホーファー研究所のさまざまな研究所の研究員で構成する学際的チームが考案した。
研究および試験工場は、ミュンスターのハンザ・ビジネスパークに建設する計画で、2022年に操業を開始する予定。BMBFは約5億ユーロを、NRW州政府は2億ユーロ超を資金支援する。
入札には、ミュンスターを含む6都市が応札していた。