Teijin:帝人がチェコ車部品メーカーを買収、複合材料事業を強化

帝人は4日、チェコの自動車用複合材料部品メーカー、ベネット・オートモーティブを買収したと発表した。欧州の自動車用複合材料事業を強化するのが狙い。優れた技術を持つベネットの知見を取り込み、顧客の広範なニーズに対応できるソリューション開発を進める。

ベネットはチェコ北部のムラダー・ボレスラフに本社と工場を構えるほか、近郊のミロヴィツェと独インゴルシュタットにも工場を持つ。炭素繊維複合材料(CFRP)やガラス繊維複合材料(GFRP)の成型に強みを持ち、部品の塗装や組み立ても行う。成型技術では、ポリウレタンを用いた低圧での射出成型技術であるリム成型(RRIM)などに特徴がある。製品はフォルクスワーゲン(VW)、アウディ、シュコダ、BMW、メルセデスなど欧州の主要自動車メーカーに供給している。従業員数は約720人。

帝人は2030年頃までに自動車用複合材料事業の売上高で約20億米ドルを実現する目標を掲げている。

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