英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は5日、英国で電気自動車(EV)を継続して生産する計画を明らかにした。中部キャッスル・ブロムウィッチの工場を中核拠点とし、第一弾としてフラッグシップモデル「XJ」のEVモデルを生産する。これに伴い、バッテリーや駆動系部品の国内生産体制も整える。JLRはこれらを通じて「数千人の雇用を守る」と強調している。
キャッスル・ブロムウィッチ工場では新型「XJ」の生産に向け、最新のアルミニウム製のMLAプラットフォームを採用する。また、ウルヴァーハンプトンのエンジン工場では今年後半からJLRの次世代モデル向けに電気駆動装置(EDU)を生産する。このほかハムス・ホールには生産能力15万個のバッテリー組立工場(ギガファクトリー)を新設し、2020年から稼働する予定。
JLRは2020年から全ての新モデルに電動モデルを設定する計画だ。同社のラルフ・スペッツ最高経営責任者(CEO)は、「モビリティの未来は電動化にあり、我々は先見性のある英国企業として次世代のゼロ・エミッション車を国内で生産していく」と強調した。