ドイツの自動車部品大手コンチネンタルとケムニッツ工科大学は17日、ケムニッツ工科大学に共同で設置した燃料電池の実験施設の開所式を行った。同実験施設では、様々な条件下で燃料電池の材料や部品、システム全体を試験することができる。
実験施設では現在、150キロワット(kW)までの燃料電池の耐久試験を実施することができるが、将来は300kWまで引き上げることも視野に入れている。
実験施設では例えば、温度、気圧、湿度などの設定を変えた試験や、山道での走行や荷物を載せた状態での走行などをシミュレーションすることができる。現在すでに、燃料電池用の材料の試験を開始している。
同実験施設ではこのほか、より高密度、小型で、経済性に優れた燃料電池を開発するため、新しい金属製バイポーラープレートの開発や、制御システムの開発などを計画している。
コンチネンタルとケムニッツ工科大学は、ザクセン州の燃料電池に関するイノベーションクラスター「HZwo」を通してすでに協力関係にある。