SAP―第2四半期減益に、人員削減など響く―

ソフトウエア大手の独SAP(ヴァルドルフ)が18日発表した2018年4-6月期(第2四半期)決算(国際会計基準=IFRSベース)の営業利益は8億2,700万ユーロとなり、前年同期を21%下回った。人員削減と米調査ソフト大手クアルトリクスの買収が響いた格好。特別要因を除いた営業利益は11%増の18億1,600万ユーロへと拡大した。

売上高は66億3,100万ユーロで、前年同期を11%上回った。クラウドサービス事業が40%増の16億9,200億ユーロと大きく拡大し、これまでに引き続き全体をけん引。ソフトライセンス・サポート事業は2%増の38億200万ユーロと小幅な伸びにとどまった。

SAPは1月、人員整理計画を発表した。成長のけん引車であるクラウド事業の勢いが競争激化を背景に鈍ってきたためで、従業員9万6,500人のうち4,400人を削減する。リストラ費用は最大9億5,000万ユーロに上る見通しで、第2四半期は約2億ユーロを計上した。

クアルトリクスについては今年1月に現金80億ドルで完全買収した。

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