自動車大手の独BMW(ミュンヘン)は19日、自動運転技術の開発で中国のインターネット大手テンセント(騰訊)と協業合意した。北京近郊にデータセンターを共同開設し、現地で収取したデータを分析。技術開発に活用する。中国事業を統括するヨッヘン・ゴラー氏は自動運転実現の前提となる5Gについて、他国が議論の段階にとどまるなかで、同国はすでに通信網を構築していると述べ、「自動運転技術の開発に中国は特に適している」と強調した。
中国に設置するデータセンターは独ミュンヘンにあるBMW本社のデータセンターと協業する。中国で得られたデータは両社が共同で開発するアルゴリズムとソフトウエアを用いて同国内で利用する。同国のサイバーセキュリティ法を踏まえ、国外へのデータ移転は行わない。