仏自動車大手のPSAは16日、スペインのガリシア自動車技術センター(CTAG)および同国北西部のビーゴ市と提携し、自動運転車の開発促進に向けて路車間通信技術の実証試験を実施すると発表した。IoT(モノのインターネット)とV2X(車車間、路車間)通信技術を活用し、自動運転車と道路インフラ間の通信の有効性を都市の複雑な交通状況の中で検証する。PSAによると、都市部における同種の実験は初めてという。
検証内容は主に◇交通信号の変化を見越した最適な速度での走行◇歩行者など交通弱者の保護◇駐車場における自動駐車システム(バレーパーキング)――などとなる。自動車のコネクテッド機能を通して道路状況の予測や速度調整の精度を高め、安全で柔軟性があり環境にも配慮した自動運転走行の実現につなげる。
今回の実証試験は2017年から実施されている「Automated
Driving
Progressed
by
Internet
of
Things」(AUTOPILOT)プロジェクトの一環となる。同プロジェクトはIoTなどの新しい通信技術が自動運転車の開発にどのように寄与するかを検証・評価するもので、フランス、スペイン、フィンランド、イタリア、オランダ、韓国の6カ国で実施されている。