BASF―業績見通し引き下げ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2019年第2四半期(4~6月)決算の営業利益(EBITベース、特別項目を除く)は前年同期比47%減の10億4,500万ユーロと大きく落ち込んだ。鉱工業生産の低迷と北米の天候不良に伴う農薬需要の縮小が影響。化学品(石油化学、中間体。74%減)と農業化学(56%減)、素材(機能性材料、モノマー。56%減)の3部門で大幅減益となった。売上高は151億5,800万ユーロで、4%減少した。

産業ソリューション(ディスパージョン&顔料、パフォーマンスケミカルズ)、表面技術(触媒、コーティング剤)、栄養・ケア製品(ケアケミカルズ、栄養&健康)の3部門は営業増益を確保した。増益幅はそれぞれ14%、7%、3%だった。

株主帰属の純利益は336%増の64億6,000万ユーロと急拡大した。石油・天然ガス開発大手のDEAと合併した子会社ヴィンタースハルを連結対象から切り離したことで帳簿上の利益を計上したことが背景にある。

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