ドイツのSUV新車登録台数がコンパクトカーを抜いて最大となったことが、連邦陸運局(KBA)の最新統計で分かった。SUVはドライバーの目線が高く安心して運転できるといったメリットがあり世界的に需要が急増しているものの、排気量が大きいことから二酸化炭素(CO2)などの排出量が多く環境負荷が大きいという問題を抱えており、議論を呼びそうだ。
ドイツではコンパクトカーが長年、最も売れる車だった。だが、近年はSUVが急増。6月はコンパクトカーの新車登録台数が前年同月比7.0%減の6万7,474台へと落ち込んだのに対し、SUVは6.2%増の6万8,518台へと拡大し、初めてトップとなった。シェアは21.1%で、コンパクトカーの20.7%を0.4ポイント上回った。
上半期(1~6月)のシェアはコンパクトカーが20.8%で、SUV(同20.3%)を上回った。ただ、SUVは新車登録台数が前年同期比で15.3%増えており、上半期や年ベースでもコンパクトカー(同6.0%減)を抜くのは時間の問題とみられる。