JLR:英JLRの第1四半期決算、純損失拡大

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が7月25日発表した2019/20年度の第1四半期(4-6月期)決算の純損失は3億9,500万ポンドとなり、前年同期の2億6,400万ポンドから49.6%拡大した。世界的な自動車市場低迷に加え、英国の「合意なき欧州連合(EU)離脱」を見越して4月に実施した生産一時停止や新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)への対応遅れなどが響いた。売上高は前年同期比2.8%減の50億7,000万ポンドに後退、販売台数は11.6%減の12万8,615台に大きく落ち込んだ。同社は通年で3~4%の売上高営業利益率(EBITマージン)の達成を目指している。

モデル別では、完全電気自動車(EV)のジャガー「Iペース」とクロスオーバーSUV「レンジローバー・イヴォーク」の販売が好調だった。

JLRは需要が拡大するEVモデルの投入や業務効率化などより通期での黒字を確保する方針。同社は7月上旬、英中部のキャッスル・ブロムウィッチ工場をEV生産の中核拠点とし、第一弾としてフラッグシップモデル「XJ」のEVモデルを生産する計画を発表した。2020年からは全ての新モデルにEVモデルを設定する計画。

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