セルビア中銀が追加利下げ、政策金利2.5%に

セルビア中央銀行(NBS)は8日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、史上最低の2.5%に設定した。利下げは2カ月連続。インフレ率が大きく縮小しているほか、世界経済も減速していることから、インフレ目標の維持と景気の底支えを図るため追加利下げに踏み切った。

中銀はインフレ目標を1.5~4.5%としている。6月のインフレ率は前月の2.2%を0.7ポイント下回る1.5%となり、目標の下限値に達した。今後のインフレ率については、来年途中までは同目標の下限寄りで推移するとみている。

中銀は声明で、「インフレはこれまでどおり、確実にコントロールされている。低く安定したインフレ率により、金融セクターおよび企業部門のインフレ期待が抑えられている」と説明。今年は内需主導で経済が成長するとの見方を示した。

中銀は2018年4月、1.4%まで低下していたインフレ率を目標の下限値に引き上げるため0.25ポイントの利下げを実施し、政策金利を3%に設定した。

上部へスクロール