農機用スマートベルトをコンチネンタルが開発へ

自動車部品大手の独コンチネンタルは26日、穀物の刈り入れと脱穀、選別を同時に行うコンバインハーベスター向けのスマートな動力伝達(トランスミッション)ベルトを開発すると発表した。動力伝達ベルトの故障に伴う農家の収穫リスクを大幅に引き下げることが狙いで、農機大手の独クラースと共同でテストを行う。

動力伝達ベルトが壊れると他の部品にも故障が連鎖的に広がることが珍しくない。穀物を収穫できる期間は短いことから、収穫期に故障が起こると農家は大きな痛手を被ることになる。

コンチネンタルはこうしたリスクを軽減するためにスマートな動力伝動ベルトを開発する。センサーを用いてベルトの状態を常に監視。得られるデータを同社のクラウドに送信し、アルゴリズムを用いて分析する。これによりベルトの状態をリアルタイムで把握し、メンテナンスと交換の時期を事前に予測できるようにする。

ベルトのメンテナンスと交換の時期が予め分かることから、販売店もサービス提供の計画を立てやすくなる。

コンチネンタルは同ベルトの将来の投入の可能性について、ハノーバーで開催される国際農業技術見本市アグリテクニカ(11月10〜16日)で顧客と話し合う予定だ。

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