欧州委員会が8月29日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は103.1となり、前月の102.7から0.4ポイント上昇した。製造業と小売業が上向いたことに支えられ、3カ月ぶりに改善した。
分野別では製造業が1.4ポイント、小売業が1.2ポイントの上昇となった。サービス業は1.3ポイント、消費者は0.5ポイント、建設業は1.3ポイントの幅で低下した。
欧州連合(EU)28カ国ベースのESIは、前月を0.6ポイント下回る101.4。英国はEUからの合意なき離脱への懸念が小売業、サービス業、消費者の景況感に悪影響を及ぼし、1.8ポイント低下の92.5に落ち込んだ。これは7年ぶりの低水準。
他の主要国はスペインが1.9ポイント、ドイツが0.4ポイント、フランスが0.1ポイントの幅で上昇。イタリアは0.9ポイント低下した。