ドイツ連邦統計局が9日発表した7月の輸出高は前年同月比3.8%増の1,152億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大した。欧州連合(EU)域外向けが9.8%増の510億ユーロと大きく伸びて全体をけん引。ユーロ圏向け(0.2%減の413億ユーロ)とEUのユーロ非加盟国向け(1.1%減の229億ユーロ)の落ち込みが相殺された。
輸入高は0.9%減の937億ユーロへと縮小しており、貿易黒字は30.5%増の214億ユーロと大きく拡大。経常黒字は59.0%増えて221億ユーロに達した。第一次所得収支(対外金融債権・債務から生じる利子・配当金などの収支状況を示す収支)の黒字幅拡大で水準が押し上げられた。
1〜7月の輸出高は7,813億ユーロで、前年同期を1.0%上回った。EU域外向けが2.9%増加。ユーロ圏向けも0.4%伸びた。EUのユーロ非加盟国向けは1.5%減少した。
同輸入高は2.4%増の6,502億ユーロへと拡大しており、貿易黒字は5.5%減の1,311億ユーロへと後退した。経常収支は第一次所得収支の押上げ効果で3.0%増の1,488億ユーロへと伸びた。