Continental:独コンチネンタル、農機大手クラースと共同でスマートベルトをテスト

独自動車部品大手のコンチネンタルは8月26日、農機大手クラース(Claas)と共同でコンバイン用のスマート動力伝達ベルトの試験を行っていると発表した。収穫作業の効率化と安全性の向上が目的。

コンチネンタルのスマートベルトはスマートセンシング技術を採用しており、ベルトの稼働中を含め状態を常に監視して故障や損耗などをリアルタイムで検知する。これにより潜在的な欠陥を事前に検知し、大事に至る前にメンテナンスができるようになる。

農作物の収穫期間は一般的に短く、その間の農機の故障は農家にとり大きな痛手となる。コンチネンタルで農機用駆動ベルトの開発を率いるシュヴェーフェ氏は、「ベルトの欠陥には一種のドミノ現象をもたらし、1本のベルトの故障が他の機能に連鎖的に広がりかねない。スマートベルトを使うことによりそのリスクを大幅に減らせる」と述べた。

クラースとの試験では、スマートベルトは収穫作業中に発生した2,200万回のたわみ作動でも問題なく動作したほか、システムの電子機器は1億4,000万回のたわみ作動に耐えた。収集したデータは4,220ヘクタール分の収穫作業におよぶという。

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