ロシアのインターネット検索エンジン最大手ヤンデックスが、国内2位銀行のVTBと共同で個人向け投資ポータルを立ち上げる。経済ニュースサイト「ベル」が消息筋の情報として報じたもので、株式や債券、投資ファンドなどの金融商品を扱うという。投資額や立ち上げの時期など具体的な内容は明らかにされていない。VTBは先ごろ、「デジタル化でズベルバンクに追いつく」目標を発表しており、今回の提携はその実現に向けた措置だ。
ヤンデックスは国内最大手銀行ズベルバンクと共同で、ネット決済サービス「ヤンデックス・マネー」とネット通販サイト「ヤンデックス・マーケット」を展開している。しかし、同行と共同で「ヤンデックス・マーケット」を強化する計画は今年7月に中止となった。
ズベルバンクはその後、ヤンデックスの競合「メール.ru」とタクシー・配達事業で提携を決めたほか、インターネット大手ランブラーをデジタル事業の主な基盤とする方針を発表するなど、ヤンデックスとの距離を広げている。