8月のEU新車販売8.4%減、2カ月ぶりに低迷

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(マルタを除く27カ国)の8月の新車販売(登録)台数は104万1,856台となり、前年同月から8.4%減少した。マイナスとなるのは2カ月ぶり。前年同月にEUで乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入されるのを前に、同試験に対応していない車両の販売が急増し、31.2%増と大きく伸びた反動が出た。(表参照)

同時に発表された7月の販売台数は前年同月比1.4%増の129万4,506台。1~8月の累計は前年同期比3.2%減の1,052万238台となった。

8月の販売は主要市場で軒並み落ち込んだ。下げ幅はドイツが0.8%、フランスが14.1%、イタリアが3.1%、英国が1.6%、スペインが30.8%となっている。

欧米の主要メーカーはフォード、ダイムラーを除いて減少。特にルノーが23.6%減、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が26.6%減と不振が目立つ。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は7.7%減だった。

日本勢はトヨタが0.1%増と健闘したが、日産が47.3%、マツダが11.8%、三菱が9.8%、ホンダが10.9%の幅で落ち込んだ。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの8月の販売台数は8.6%減の107万4,169台だった。

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