CRRC:ハンガリーRCH、中国中車にハイブリッド機関車を発注

オーストリアの鉄道貨物・物流大手レールカーゴのハンガリー子会社RCHは12日、鉄道車両製造世界大手の中国中車株洲電力機車(CRRC

ZELC)と、バッテリーを搭載したハイブリッド電気機関車の開発で契約を交わした。CRRCは36カ月以内に列車けん引用と構内入換用の2モデルを開発・製造し、国内と欧州での認可取得を終えてRCHに納品する。

RCHはまず4年間機関車をリースし、成果が確認されれば購入あるいはリースを継続する。両モデルを各20~22台追加発注することも想定している。開発コストは全てCRRCが負担する。構内入換用モデルは将来的にレールカーゴのクロアチア、セルビア、ルーマニア、マケドニア、ギリシャ、ブルガリア事業にも投入する考えだ。

発注するハイブリッド機関車にはラストマイル(最終区間)用バッテリーが搭載され、工業地区への引き込み線など高架線がない区間でも走行できる。国際路線では高架線の障害で電気機関車からディーゼル機関車への切り替えが必要になり時間とコストを擁するため、新モデル導入の利点は大きい。

CRRCは傘下の中国中車集団産業投資を通して2016年にブダペストに欧州駐在員事務所を開所した。欧州市場開拓のための拠点として活動している。

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