人の脳波を読み取ってコンピューターを操作する「BCI(ブレイン・コンピューター・インターフェース)」※ヘッドセットを開発している。特定の刺激に対して現れる「P300」と呼ばれる脳波や、手足の動きなどを想像したときの電気信号を検知・分析し、コンピューター用のコマンドに変換することで、思念による端末の操作を可能にしている。脳波を読み取ることで取得したデータは専用ソフトにより自動的にディープラーニングの用途に用いられ、ユーザーがヘッドセットを通じて出す命令の理解と実行の精度向上に役立てられる。
ヘッドセットには脳波計測用のチャンネル6つと、脳波を読み取るデバイスとなる電極2つが組み込まれている。コンピューターなど他のデバイスとはWiFiで通信するためケーブル接続が不要ですっきりした使用環境となる。ゲーム用ヘッドセットに倣い伸縮性のあるストラップを採用しており、様々な頭の形や大きさにフィットする。
同社は先ごろハンガリーで開催されたスタートアップコンテスト「INPUT」で優勝している。
※BCI:Brain
to
Computer
Interfaceの略で、ヒトの脳とコンピューターの間で直接やり取りするための技術を指す。キーボードや音声などによる入力の必要がなく、頭に命令を思い浮かべることによる端末の操作を可能にする。これまでは身体のマヒなどで意思疎通の難しい患者向けに医療現場で使われていたが、最近はゲームなどのアミューズメント用途へも応用されている。
Mindrove
Kft
Budapest,
Hungary
info@mindrove.com