アリババ、露ネット通販合弁会社が始動

電子商取引(EC)大手のアリババ(中国)のロシアでの合弁事業が始動した。政府系金融機関のロシア直接投資基金(RDIF)が9日明らかにしたもので、同社と携帯通信大手メガフォン、無料メールサービス大手メールルー(Mail.Ru)、RDIFの合弁会社「アリエクスプレス・ロシアJV」の設立が完了し、事業を開始した。ロシアおよび近隣諸国の消費者に向けて、包括的なインターネットおよびネット通販サービスを提供する。

アリエクスプレス・ロシアはメールルーのプラットフォームを土台に商品展開とマーケティングを行う。RDIFによると、同社のネット通販サイトをロシア国民の5割超が利用し、国内の販売業者も中国や他の市場の15億人の消費者にサービスを提供できるようになる。

アリババのロシア合弁会社設立は2018年9月に基本合意し、今年6月に最終契約を交わした。出資シェアはメガフォンが24.3%、RDIFが12.9%、メールルーが15%。アリババは47.8%を出資する筆頭株主で、世界で1,000万の中小事業者と20億人の顧客を取り込むという長期国際戦略の中でロシア合弁事業を重要な一歩と位置付けている。

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