エストニアの投資会社UPインベストが、アップル製品再販大手の地場企業IMアルヴティド(Arvutid)を買収する。IPインベストは出資先のOUクラール(Klaar)を通じて、B2B(企業間取引)形態でエストニア市場に参入しているが、同社の買収でラトビア、フィンランドにも市場を拡大し、事業成長を加速させる戦略だ。買収後も現店舗ブランドのまま事業を継続するとしている。
IMアルヴティドはアップル正規ディーラーとしてバルト市場では最大規模。店舗ブランド「iディール」でエストニアに4店舗とラトビアに5店舗、「1ストア」としてフィンランドで3店舗を展開する。個人顧客向けにアップル製品・付属品の販売と全面的な顧客サポートを提供し、B2Bサービスも行っている。来年は6,000~6,500万ユーロの売上を見込んでいる。
UPインベストは医療、メディア、環境技術、消費者ブランド、不動産への投資に注力する。傘下のメディアグループ「ポスティメース」はバルト市場最大手で、9月には地元の屋外・デジタル広告会社のデジタルフューチャーを買収した。