独自動車部品大手のシェフラーは15日、東京モーターショー(10月24日~11月4日)に燃料電池部品を出展すると発表した。金属製のバイポーラプレートを重ねたスタックなどを開発した。
同社のウーヴェ・ヴァーグナー取締役(研究開発担当)は自動車向けの燃料電池部品の開発について、「純粋な電気自動車だけでは世界的な二酸化炭素(CO2)排出問題を解決できない。特に大型貨物車両では代わりとなるエネルギー貯蔵が必要となり、燃料電池と水素の組み合わせは優れた可能性を提供できる。乗用車でも、バッテリーと水素(燃料電池)を組み合わせたハイブリッドシステムにより、航続距離が伸びる」とコメントした。
シェフラーは燃料電池部品の開発では、材料や成形、コーティングなど、これまで培ってきた同社の技術を活用した。燃料電池分野では、スタックのほか、電子制御システム、エアフォイルベアリング、熱管理部品、水素再循環用のモジュールや部品なども開発している。
なお、東京モーターショーでは、電気モーターや後輪ステアリング用のソリューション、駆動ユニットとシャーシ部品を統合した小型のホイールモジュール「インテリジェント・コーナーモジュール」なども出展する予定。