米ワールプール、伊ナポリ工場を閉鎖

白物家電大手の米ワールプールは15日、イタリアのナポリにある洗濯機工場を11月1日付で閉鎖すると発表した。採算が悪化しているためで、同工場をスイス企業に売却する予定だ。

ワールプールは5月、ナポリ工場で採算が取れる見通しがないとして、売却する意向を表明した。これに対して伊政府は、約450人の従業員の雇用を守るため、売却阻止に向けて交渉を行っていた。

同社によると、政府との協議で同工場の再編を求めたが、受け入れられなかったことから、売却を決めた。

伊ANSA通信によると、同工場はスイスのエンジニアリング会社、パッシブ・リフリジレーション・ソリューション(PRS)に売却される見通し。ワールプールは「従業員の雇用と工場の長期的な持続可能性を確保するための唯一の解決策だ」としているが、労組が反発し、抗議活動を展開している。

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