仏エネルギー大手のトタルは14日、インドのガス供給会社アダニ・ガスの株式37.4%を取得すると発表した。中国に次ぐ世界2位の液化天然ガス(LNG)市場であるインドでの事業基盤拡大が狙い。取引額は約8億6,600万ドルに上る。
アダニ・ガスは複合企業アダニ・グループの子会社。トタルはまず、一般株主が保有する株式25.2%を取得する。1株当たりの買い取り価格は149.63ルピー(約228円)。前営業日の終値に8.7%を上乗せした水準となる。さらにグループ創業家が持つ株式12.2%を取得する。6カ月以内の取引完了を見込んでいる。
アダニ・ガスはLNG販売を主力とする企業。LNG輸入ターミナルの建設も進めている。トタルと同社はインド、バングラデシュでLNG供給を手掛ける合弁会社を設立する計画だ。