チェコ・スロバキア資本のメディア大手、チェコ・メディア・インベスト(CMI)は18日、独民放大手プロジーベン・ザット1メディアの株式4.07%を取得したと発表した。欧州メディア業界企業への少数出資を進める戦略の一環だ。証取での株価を基に算出すると、買収額は1億2,000万ユーロを超える。
CMIにはチェコ富豪のクレチンスキ―氏と、スロバキアの実業家であるトカシュ氏、コルバツカ氏がそれぞれ50%、40%、10%を出資する。CMIのミシュコヴィチ財務部長は、プロジーベン少数株の取得について、「多くの投資家とは異なり、弊社は伝統的なテレビ会社の将来を信じている」としたうえで、今回の投資を長期的かつ戦略的なものと位置付けていることを明らかにした。。
プロジーベンは現社長であるコンツェ氏の下でデジタル事業の強化に力を入れている。民放事業における広告収入減に対応する動きだ。同社には今年5月、ベルルスコーニ元伊首相が設立した伊メディア大手、メディアセットも9.6%弱を出資している。