再生エネの比率、過去最高の43%に

ドイツの1~9月の再生可能エネルギー発電量は約1,830億キロワット時(kWh)となり、前年同期の1,665億kWhから10%増加したことが、独エネルギー水道産業連合会(BDEW)などの調べで分かった。国内の電力消費量に占める割合は前年同期の38.1%から42.9%へと約5ポイント拡大。過去最高を更新した。石炭・褐炭発電を抜いて同国最大の電源となった。

石炭・褐炭の発電量は前年同期の1,711億kWhから約1,250億kWhへと27%減少した。二酸化炭素(CO2)排出権価格の上昇が響いた。CO2排出量が石炭・褐炭に比べて少ない天然ガス発電は11%増の660億kWhへと拡大した。

再生エネのなかで発電量が最も大きかったのは陸上風力発電で、前年同期の614億kWhから17%増えて約720億kWhとなった。これに太陽光が約410億kWh(前年同期392億kWh)、バイオマスが330億kWh(334億kWh)、洋上風力発電が約170億kWh(129億kWh)、水力が約160億kWh(148億kWh)で続いた。水力発電は水不足を受けて減少した。

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