欧州連合(EU)はこのほど、水・環境・気象変動に関する中央アジア諸国との連携プロジェクト(WECOOP)の第3段階に着手した。実施期間は3年間。同分野での中央アジア諸国の政策がEU水準に近づき、CO2や環境汚染物質の大幅削減につながるよう、関連分野における取り組みを促進する。
WECOOPは環境・水資源分野での共通プラットフォームや環境・気象変動の作業グループ(WGECC)を支援する。プラットフォームについては定期的に高官レベルの会議や専門家による合同作業グループの活動などが行われている。
共通プラットフォームの優先課題は、2009年にローマで開催された第3回EU中央アジア高官会議で合意された後、13、15年に再確認された。今年1月にウズベキスタンで開かれた会議では◇環境ガバナンス、循環経済、持続可能な消費・生産◇気象変動への適応および環境負荷の軽減措置◇水資源管理が優先課題として確認された。
WECOOPは2012年に第1段階(~14年)にとりかかり、第2段階(2016年8月~19年2月)では共通プラットフォームと作業グループを土台に地域として協調的に課題に取り組むとともに、優れた国際事例を参考にした政策立案で援助した。