エストニア国営輸送、ラトビア企業とLNG燃料の機関車開発で協力

エストニアの国営輸送会社オペレイル(Operail)がラトビアのエンジニアリング会社ディガス(DiGas)と液化天然ガス(LNG)燃料の貨物鉄道車両の開発で協力する。英字紙「バルチックコース」が21日伝えたもので、投資額は約25万ユーロ。既存のディーゼル機関車をLNG仕様に改装する計画だ。2020年春までに試作車両を完成し、年内に運行を開始する。

オペレイルが改装するのは米ゼネラルエレクトリック(GE)製のディーゼル機関車「C36」で、容量1万7,000リットルの燃料タンクをディーゼル油用とLNG用に分割したうえで新しい駆動システムを装備する。オペレイルのトオムサル社長は「LNGタンクとシステムを後付けする方法なら、車両をイチから製造するより安価に収まる」との見方を示した。

ディガスはリガに拠点を置く。今回の開発事業は、欧州連合(EU)の科学技術推進政策「ホライズン2020」が定める研究開発プログラムの助成事業「NYSMART」の一環となる。

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