製造業受注3カ月ぶりに増加、「底打ちの可能性」=経済省

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した9月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.3%増となり、3カ月ぶりに拡大した。ユーロ圏(ドイツを除く)が3.0%伸びて全体をけん引。国内も1.6%増えた。ユーロ圏外は1.8%減となり、3カ月ぶりに落ち込んだ。大型受注を除いたベースでは製造業の新規受注が1.5%増加した。

新規受注を部門別でみると、投資財は3.1%増え、3カ月ぶりに拡大。消費財も0.8%増となり、6カ月ぶりに好転した。中間財は1.5%減少し、2カ月ぶりに後退した。

新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、7〜9月は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期(4〜6月)を1.0%下回った。経済省は9月の受注が好調だったほか、製造業で先行き見通しがやや好転したことを受けて、受注は底を打った可能性があるとの見方を示した。

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