ロシアの2019年1~9月期のポリプロピレン(PP)生産量は105万9,000トンとなり、前年同期を1.3%下回った。国内最大手のシブール・トボリスクの減産が主因だ。
業界調査会社のマーケットレポートによると、シブール・トボリスク(チュメニ州トボリスク)の1-9月期生産は前年同期比5%減の34万6,500トンに後退した。西シベリア・オムスクのポリオムも6%減の15万6,700トンに、北カフカス・スタヴロポリ地方ブデンノフスクに拠点を置くルクオイル子会社スタヴロレンも3%減の8万1,300トンに縮小した。
タタルスタン共和国ニジネカムスクにあるニジネカムスクネフチェヒム(NKNKh)は16万1,300トンと前年同期の水準を維持した。
一方、モスクワ市カポトニャ区で生産するネフテキミア(Neftekhimiya)は10%増の10万8,600トン、西シベリア・トムスクに拠点を置くシブール子会社トムスクネフテキム(Tomskneftekhim)は5%増の10万8,800トン、バシコルトスタン共和国ウファのウファオルグシンテス(UfaOrgSintez)は2%増の9万6,200トンと、いずれも前年同期を上回った。