中国化工集団(ケムチャイナ)傘下のスイス農薬大手シンジェンタはこのほど、ロシア南西部のリペツクで新工場を着工した。建設地となるリペツク経済特区(SEZ)によると、投資額は約16億ルーブル(2,260万ユーロ)。現在は地元企業との提携で生産しているが、2021年の新工場稼働後は現地生産比率が現行の約40%から80%に拡大する。
新工場では「ルマックス」、「エルミス」、「ガルド・ゴールド」、「レグローネ・フォルテ」、「レグローネ・エア」ブランドの除草剤を製造する。年産能力は約500万リットルで、40人超の雇用を予定する。
シンジェンタは2000年にスイスのノバルティスと英アストラゼネカの農薬・種子事業部門の合併で誕生し、17年にケムチャイナが中国企業による海外企業買収として最高額の430億ドルで取得した。今年上半期の売上高は67億6,600万ドル、純利益は7億9,800万ドルだった。(1RUB=1.69JPY)